ウイルスと言っても数多くの種類があり、その感染経路も1つではありません。
例えば、ホームページの閲覧、プログラムのダウンロード、メールの添付ファイルなど様々なところにウイルスは存在しています。そして、これら感染経路を知っておくことも対策につながるのです。
そこで、今回はウイルスの主要な感染経路についてご紹介します。また、感染経路ごとにできるウイルス対策についても触れていますので、少しでもリスクを回避したい方は参考にしてみてください。
1.ウイルスの感染経路と対策
冒頭でも登場したように、ウイルスの感染経路は複数存在しているため、特定の感染経路にだけ対策していても不十分です。では、ウイルスの主な感染経路とすぐできる対策について見ていきましょう。
ホームページの閲覧
ネット上には様々なホームページが存在しています。これらホームページはHMTLを始めとしたプログラム言語によって動作しているのですが、人間が製作するだけに必ずどこかに脆弱性があります。
ウイルスにはこの脆弱性を悪用したものが多くあり、中にはホームページを閲覧しただけで感染してしまうことも、有名サービスにウイルスが仕込まれた事例もあり感染経路としてはかなり悪質です。
- 対策:正規サービス、SSL認証(URLがhttpsから始まるもの)を受けたコンテンツのように信頼性の高いホームページにだけアクセスする
プログラムのダウンロード
ネット上では様々なコンテンツが提供されていて、その大半が「無料」で利用できるのが魅力です。記事や音楽、動画だけでなく便利な「プログラム(ソフトウェア)」にさえ無料のものが多くあります。
しかし、無料というのは注意が必要で、便利なプログラムに見せかけてウイルスが隠されていることも珍しくありません。無料のプログラムは人気があるだけに、被害につながりやすい感染経路です。
- 対策:無料のプログラムはそもそもダウンロードしない、またはファイルを開く前にセキュリティソフトでウイルスの有無をチェックする
メールの添付ファイル
ウイルスの感染経路として昔から使われているのがメールの添付ファイルです。ウイルス付きファイルの添付されたメールだと知らずにファイルをダウンロード、または開くとウイルスに感染します。
かつては明らかに不自然な内容であったため比較的簡単に判別できていましたが、最近では取引先や知り合い、有名企業からのメールを巧妙に装ったものも増えていて判断が難しく危険です。
- 対策:違和感のあるメールは開封せずにそのまま削除、または送信相手に電話などで確認を取ってからメールの開封や添付ファイルをダウンロードする
ウイルス付きUSBメモリ
自身がどれだけセキュリティ対策を意識していてもウイルスの感染経路は存在しています。例えば、他人のパソコンがウイルス感染していたとして、そこから情報をUSBメモリにコピーした場合です。
ウイルス感染しているパソコンから情報をコピーすると、USBメモリ内にまでウイルスがコピーされている可能性があり、そのまま自身のパソコンにUSBメモリを挿してしまうと感染が広がります。
- 対策:セキュリティ意識の高い相手とだけ情報共有、または自身のパソコンにファイルをコピーする前にセキュリティソフトでUSBメモリをチェックする
ファイル共有ソフト
ファイル共有ソフトとはネット上で他人とファイルのやり取りするためのサービスになります。例えば、DropboxやGoogleドライブ、MEGAやYahoo!ボックスなど無料のものもあり人気です。
ただし、これらは不特定多数にファイルの共有ができるため、ウイルスの感染経路としても悪用されます。魅力的なファイルを装って公開しておき、ファイルをダウンロードすると感染するのです。
- 対策:信頼できる相手とのやり取りにだけ使用し、たとえ信用していたとしてもダウンロードしたファイルはセキュリティソフトでウイルスチェックをする
2.まとめ
今回、1番伝えたいことは「ウイルスの感染経路は1つではない」ということです。
それこそウイルスは毎日新種が発見されるほど数多くの種類が存在し、それぞれ感染経路も異なります。1つの感染経路に絞って対策していても、別の経路から感染するリスクは残ったままなのです。
セキュリティソフトを導入するのを基本とし、主な感染経路ごとの対策もしておきましょう。
すべては難しいとしても主な感染経路を潰しておけば感染のリスクは大幅に減らせます。